さち動物病院
「さち動物病院」
築50年以上たつ木造二軒長屋を改修した動物病院。
構造の耐震補強からロゴマークやグラフィックにいたるまでの計画をおこなった。
“地域に根ざした動物病院”となることを目標とし、その想いが地域に広がっていくさまを平面充填形である「六角形」になぞらえてモチーフとしている。
動物病院ではペット同士の喧嘩や、大型犬のいる待合室に怖がりの猫や小動物が入りづらいなど、ペット同士の接触を気にする飼い主が多い。
そこでモチーフである六角形でデザインされたイスをつくった。
そのイスを連ねて並べることで待合室の限られたスペースを有効に使うことができる。
さらに飼い主が隣り合って座ったとしても向かう方向がずれ腰高の肘掛けがペットを分けることで、狭くともペットも飼い主も安心して過ごせる待合室となった。
また老朽化していた建物の構造を見直し様々な構造補強をしたことで吹抜けや大きな窓の設置が可能となった。
さらにシンボルツリーであるシマトネリコやたくさんの植栽により地域の公園のような明るく立寄りやすい動物病院となった。