くろね犬猫病院
「くろね犬猫病院」
多摩市の小田急多摩線「唐木田駅」近く、西洋医学と東洋医学の双方の長所を取り入れた治療をおこなう動物病院。
東洋医学(鍼灸治療)をおこなう病院の特色を、先生の家にお邪魔して治療を受けるような優しく寄り添うイメージで表現した。
具体的には診察室を家に、待合室を家々に囲まれた広場のように表現し、くろね犬猫病院という小さな町が屋内にあるかのようなイメージをつくっ ている。
また日本料理店として新築された木造建築物の改装だったため、壁や柱の位置など動物病院のプランに合わない部分が多くあった。 そこで構造補強計画により安全性を確認しつつ壁や柱の位置を変更し、どうしても変更できない柱は樹のモニュメントとするなど構造的・意匠的な工夫をした。
また外観も和な雰囲気が強い建物だったため、窓格子など外せるものは撤去しつつ屋根と庇の間を同じ色をした横ルーバーで覆うことで和風建物の印象を薄めるよう配慮をした。